中小企業診断士 自立に向けてのブログ

中小企業診断士にまつわる話を軸に、様々なトピックについて取り上げていきます。

経済学:産業連関表

  今日から1次の申込書類の配布が始まるのでしょうか[1]。早いもので、もう、そんな時期なんですね。。


 明日は1次の模試を受けられる方もいるかと思います。この模試に向けてゴールデンウィーク中必死に頑張って来たことでしょう。そして、ゴールデンウィークの最後の二日間(今日、仕事の方もいるかと思います)を模試で締めることになるわけですが、正直、しんどいかと思います。しかし、ここを乗り越えてこそ、1次合格が見えてくるわけです。疲れた体と心は仕事中に休むつもりで行ってもいいかと思います。

 また、ゴールデンウィーク中に受けるつもりがなかった方も、模試は本番に必要な知識や論点を効率的に把握できるので、自宅受験でもよいので、各受験校の模試はできるだけ受けておいた方が良いと思います。


 さて、H27-22でも出題された産業連関表ですが、受験生だった頃、答練(受験校での模擬テスト)で出題されたのですが、表の見方がイマイチよくわからず、カンで解答していたのを記憶しています。       
     

[出典]平成27年度中小企業診断士 第1次試験 経済学・経済政策 第22問


 間違えるたびに復習してみたものの、しばらく時間が経つと忘れてしまう、の繰り返しでした。(´・ω・`)そこで、本番では以下のように要点だけ暗記して挑みました。


縦方向はInput、即ち投入量中間投入粗付加価値がここに入ってきます。
横方向はOutput、即ち生産量(需要量)中間需要最終需要がここに入ってきます。



 問題文は、”一般機械(小)部門が電力・ガス・水道部門から購入した中間投入財の金額と一般機械(小)部門が生み出した付加価値額”の組み合わせについて問われています。
 まず投入ということから、一般機械(小)部門を縦方向に見た金額が投入した金額となります。そして電力・ガス・水道部門からは1670億円投入されたということが読み取れます。
 次いで、一般機械(小)部門の付加価値額ですが、こちらもInputになるので、一般機械(小)部門を縦方向に見て、国内生産額と内生部門計の差が付加価値額になります。即ち、15676-9610=6660億円です。従って、解答は


この憶え方、いかがでしょうか??


 受験生だった頃は、ここらあたりで止まっていたのですが、色々調べてみるとこの表は色々深い意味がありそうです。さすがに本試には出ないと思いますが、ご興味がある方は参照[2]を見ることをおススメします。また、縦と横で国内生産額が一致するのは、生産面から見たGDPと支出面から見たGDPが一致する、いわゆる三面等価の原則に対応するらしいです。。


 ちなみにH27の問題で”需要合計”が”国内生産額”よりも大きいのは”輸入”した分、需要が大きくなるからです。中小企業庁のホームページに本問題のオリジナルデータがあるので、これもご興味がある方は参照してみてください[3]。


[1] https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/010_c_h28_shiken/H28_1ji_shiken_about.html

[2] http://www.soumu.go.jp/main_content/000286849.pdf
[3] 中小企業庁 規模別産業連関表 統計表一覧のエクセルファイル、シート表3-1、列BV参照 http://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/renkan/index.htm

×

非ログインユーザーとして返信する