中小企業診断士 自立に向けてのブログ

中小企業診断士にまつわる話を軸に、様々なトピックについて取り上げていきます。

診断のシミュレーション

 診断士試験を合格された方の中には、お店を訪れた際、自分だったらどんな診断をするだろうか?なんていうシミュレーションをされる方はいるかと思います。私も時々やったります。(;^ω^)


 中学生以上をターゲットとしたホビーも扱う個人経営のおもちゃ屋さんが近所にあるのですが、先日、暇つぶしにプラモデルを見に行った際、幼い子供を連れたお父さんがやってきました。来店とともに、子供は見たことのないおもちゃに興奮して、とてもはしゃいでいました。お父さんの方もそんな子供に「どれがいいかなぁ?」みたいなことを尋ねながら、子供のあとをついて回ってました。そんなところへ店長らしき人がやってきて、「子供の手を放さないように、ちゃんと見ておいてくださいね。(`ヘ´)」と少々厳し目な口調でお父さんに向かって注意を促しました。店長のその一言で親子の楽しい時間は台無しになったようで、静かになった親子はしばらくして、すまなそうな顔をしてお店を出て行ってしまいました。。。


 まぁ、大人向けのホビーは壊れやすい上に高価ときていますので、ホビー好きの私にとっては、店長の気持ちはよくわかります。(~_~;)そしてそのお店の品揃えは、確かに年齢の高い層をターゲットとしているようです。が、アンパンマンなど明らかに小さな子供むけのおもちゃも多少は置いてあるお店でした。当然、小さなお子さんがやってきても不自然な感じはしません。それどころか、見方によっては親子で楽しめなくもないかなと思います。


 さて、上のようなケースの場合、診断士として仮に助言するとしたら、店長の態度や言い分は是か非か??


 今回の件で、そのお店でおもちゃを買うつもりだったであろう親子は帰ってしまいました。そして、おそらく2度と来ないかもしれません。注意を促すにしても、もう少し柔らかい言い方をしていれば、おもちゃを購入してくれた上、また来店してくれたかもしれません。そして大きくなった子供が、今度は父親として子供を連れてきてくれたかもしれません。


 一方、子供は相手にせずホビー好きの大人だけを相手にする、というような考え方もあるかもしれません。ホビー好きの大人、いわゆるマニアはたくさんお金を落としてくれるので、少人数でも固定客となってくれれば、それなりにお店の売り上げは確保できるかもしれません。それに対し、そもそも子供はあまりお店にお金を落としてくれないし、下手したら商品に傷をつけるなどお店にとって損失となることの方が多いかもしれません。そう考えると、マニアな大人だけを相手にし、子供はさっさとお引き取り願う方がお店にとって良いのかもしれません。その場合は、品揃えを大人向けに絞った方が良いのかもしれません。


 どんな戦略をとるにせよ、個人的な感想として、おもちゃ屋さんは老若男女を問わず夢を提供するところだと思います。きっと親子はおもちゃを買うプロセスを通じて特別な時間を過ごしにわざわざやって来たのでしょう(プライスレスってやつでしょうか?[1])。そして、そうしたなかなか味わえない特別な体験や時間を提供するのが個人経営のお店が生き残っていく一つの方法なのではないでしょうか?物を買うだけならネットや量販店で買った方が、手軽だし、各種ポイントもつくし、安い!
 何より、お客さんを残念な気持ちにさせるのは、戦略以前の問題だと思います。。


はて、さて、どうなのでしょうか???


[1]http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%d7%a5%e9%a5%a4%a5%b9%a5%ec%a5%b9







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